ベニシジミ（2）

　【紅小灰蝶】お馴染みのシジミチョウで、平地から亜高山帯までの広い範囲の草原や畑の周辺に棲息する。翅は紅色と黒色の模様で、飛翔していても良く目立ち、近縁の種類もいないので同定は簡単である。
　幼虫の食草はタデ科のヒメスイバ、スイバ、ギシギシなどである。これらは雑草の見本のような植物だから、日本全国いたるところで見られる。
　日本で見られるだけでなく、ユーラシア大陸、北アメリカに分布する。今から四十年以上前、北アメリカで採取したことがあり、日本のベニシジミと同種だと知って感慨深い思いをしたことがある。
　（那須）
　

　シジミチョウ科
　ベニシジミ属

　 Lycaena phlaeas daimio

　全国