クサイチゴ

　【草苺】伊東の春は早い。3月の半ばにはクサイチゴの花が咲き始める。横浜ではそれよりだいぶ遅く、４月の初めに花がつく。おまけに伊東では写真のとおり、葉が開く前に花が開いてしまう。クサと名前に入っているが、落葉低木である。
　クサイチゴも苺と名前がつくから、実は赤く、甘く、生食ができる。どこにでも見られ、数も多く、おそらく野いちごと呼ばれる野生の苺の中でもっともポピュラーだろう。最初に私がこれを認識したのは二十歳のころ、通っていた都内の大学の運動場の縁でだったから、そのころ（40年以上前）は東京都内でも見られた。
　実は連休のころに赤く熟す。
　写真は伊東の藪を切り開いた斜面で撮影したものだが、その後、この場所は整地されて激減してしまった。
（伊東）
　 　
　

　バラ科キイチゴ属

　 Rubus hirsutus

　本州、四国、九州