
【浜栲】沼津の新しい道路の端に妙に懐かしい花に出会った。白く粉を吹いたような楕円形の葉と薄い青紫色の花をつけ、枝を匍匐させている。これは三浦半島の浜辺でよく見た花で、砂地に生育していた。 沼津で私が歩く範囲は限られていて、確かに海に近いのだが、それでも二、三キロは離れているところである。おそらく植栽されたものだろう。 常緑の低木で、草ではない。東南アジアからオーストラリアにも分布していて、これは実が水に浮き、海流に乗って分布したと考えられる。夏に咲く花はシソ科に特徴的な唇形である。 (沼津)
シソ科ハマゴウ属
北海道除く日本全国