ハナシュクシャ

　【花縮紗】大きく育った立派なミョウガに花がついていると思い込んでいた。ミョウガはもちろん刻んで薬味として食用にするものである。純白の花はよい香りがして、食用にするミョウガにこんなすばらしい花が咲くのかと感激したが、奇妙なことに気づいた。食用にしている部分は、間違いなく花である。一種類の植物が違う季節に違った花をつけるなんてことがあるのだろうか。
　ミョウガの花をネットで調べると、食用にするミョウガに花が咲いたものと、この写真と同じ花が掲げられているサイトが混在している。図鑑を調べても分からない。それでもネットを調べているうちにこのハナシュクシャの花として紹介しているサイトに出会った。どうやらこれが正しいらしい。植物はミョウガに良く似ているが、ずっと大きい。
　観賞用に植えられるほか、根は薬用に使われ、花からは香油が採取される。熱帯では多年草である。
　（沼津）
　

　ショウガ科シュクシャ属

　 Hedychium coronarium

　インド、東南アジア原産