キカラスウリ

　【黄烏瓜】名前の通り黄色い実のなるカラスウリである。カラスウリは秋に朱色の実がなるので、とても目立つが、それに比べると熟しても黄色のキカラスウリは地味である。白いレースのように細かく裂けるところはカラスウリと良く似ている。
　ところが花の咲いている時間がどうも様子が違う。カラスウリは朝になると花はしぼんでしまうが、キカラスウリは明るくなってもまだ萎み切らないで半開きの状態である。
　もう一つカラスウリは葉の表面に微毛があり、表面がざらついているのに対し、キカラスウリの葉には艶がある。それに果実には甘みにがあって食べられるという。
　挿入した写真はまだあおい未熟の実である。
　（沼津）
　

　ウリ科カラスウリ属

　 Trichosanthes kirilowii
　 var. japonica

　北海道～奄美大島