スミレ(2)

　スミレは変異が大きいというが、スミレ(1)で紹介したものは葉も花も厚ぼったく、いかにも日差しの強い道端に適応している姿であるのに対し、今回の写真は同じく沼津で撮影したものなのにだいぶ雰囲気が違う。写真は国道一号バイパスの車道と歩道の間の隙間に咲いていたものだが、上の写真では葉も花も柔らかい感じで、花も全体に優しい雰囲気である。
　下の写真は同じ環境に生育しているのに花は大きく横に広いし、やや白い地に紫の条が見える。葉はスミレ(1)に近い感じである。
　こうなるとスミレ(1)とあわせてこの三つは本当に同じ種類なのだろうか、という疑問が湧く。このページの下写真はアナマスミレの白花にも似ているが、私が調べた限りではマンジュリカと同じ特徴を備えている。
　（沼津）
　

　スミレ科スミレ属

　 Viola mandshurica

　沖縄を除く全国