シラユキゲシ

　【白雪芥子】 勤務先から山側をめがけて歩いていくと、直ぐに新幹線に突き当たり、そこから先の斜面にはお茶畑が続いている。その茶畑の脇の斜面に見かけたことのない白い清楚な花が咲いている。葉は広く、小さな凹凸がある。
　写真集や図鑑でも見た記憶がない。綺麗な花だから、在来種なら図鑑や写真集に収録されているはずだから見ている可能性が高い。それなのに記憶がないとうからには外来種か園芸品だろう。
　園芸品は苦手だから、グーグルで検索してみた。「白い花弁」と「黄色い花芯」と入力して出てきた画像を見ていくとすぐに見つかった。中国の東部の林の中に咲くケシ科の植物だという。シラユキゲシという名前は園芸品として名づけられたものだろうが、学名の Eomecon は東方のケシという意味で、こちらの方がなかなかいい名前のように思う。
（沼津）　 　

　

　ケシ科シラユキゲシ属

　 Eomecon chionantha

　中国東部、外来種