ルリタテハ(2)

　【瑠璃立羽】 以前に一度紹介している。
　前後翅の裏面は茶色の落ち葉様の色合いだが、表面は黒地に青い帯状の紋が見られ、名前の由来となっている。タテハチョウの仲間にはキタテハやアカタテハのように冬を成虫で越すものがいて、このルリタテハも同様である。春早くに陽だまりを求めて飛び交うが、瑠璃色の紋がよく目立つ。
　幼虫はサルトリイバラやホトトギス類、ユリ類を食草として育つ。食草の分布は広く、それに応じて分布は日本全国だけでなく、東アジア一帯に及ぶ。
　学名は属名がクシャーナ朝のカニシカ王、種名がギリシャ神話のカナケーに由来するというから、随分と豪勢だ。
　（横浜都筑）
　

　タテハチョウ科
　ルリタテハ属

　 Kaniska canace

　日本全国