ホトトギス(2)

　【杜鵑草】以前、団地の保存林に残るホトトギスを紹介した。団地の残されたもの以外、近所で見たことはなかったのだが、今年になって鴨池の縁で咲いているのに気がついた。今頃になって気がつくのは随分と間の抜けた話だ。
　ホトトギスはユリ科の多年草で、結構丈夫らしく、植栽されて庭でも根付くようだ。今年の秋、沼津のとある会社の敷地にも豪勢に咲いていた。
　ユリ科だから単子葉で、花被片は６枚、開ききらずに斜め上方に向かう。花柱は太く直立し、柱頭は３裂し、更にそれぞれが２裂する。葯も同じく花柱から分かれるが、花全体に紫色の斑点が散っていて、鳥のホトトギスにちなんで名付けられた。
　（横浜都筑）
　

　ユリ科ホトトギス属

　 Tricyrtis hirta

　南関東～四国、九州