ジュズダマ

　【数珠玉】熟した果実を集めて糸を通せば数珠が作れるのでこの名前がついているが、私が小さな子ども頃には実を小さな布袋に入れて、お手玉を作ってもらい女の子が遊んでいた。その頃の男の子の遊びはビー玉、メンコ、ベーゴマだった。
　水辺に生育するイネ科の植物で、花は複雑で、雌花と雄花が別にあり、上で実と書いたのは雌花の苞葉の硬化したものだという。花はイネ科の例にもれず目立たず、このジュズダマばかりがが目立っている。
　飲料に用いるハトムギはジュズダマの変種だという。知らなかった。そういえばエノコログサはアワの原種だった。意外と身近な植物から有用な作物が作り出されている。
　（横浜都筑）
　

　イネ科ジュズダマ属

　 Coix lacryma-jobi

　北海道から九州