カラスウリ(2)

　【烏瓜】カラスウリは花より実が良く知られている。枯葉の残る藪に赤い実がぶら下がり、冷たい風が吹き始めれば秋も深く、寒い冬が間近いことを知らせてくれる。『メゾン桜が丘と近隣の自然』でも紹介したが、今回は茅ヶ崎公園で見かけた実である。
　なんとも鮮やかな色あいで、目に付くのだが、花は夏に咲き、それも夜に咲くので人目につかない。すばらしい花なので、ぜひ、一度見てほしい。自分で見られない場合はこのサイトの書庫に行って、写真を見てほしい。
　実はこんなに鮮やかで目立つのに意外と見る機会がない。つる性で、他の植物に絡みつくカラスウリは、残念なことに迷惑な雑草として実がなる前に刈り取られていまうのだ。
（横浜都筑　茅ヶ崎公園）
　 　
　

　ウリ科カラスウリ属

　 Trichosanthes
　 cucumeroides

　本州、四国、九州