コマルハナバチ

　【小丸花蜂】マルハナバチと呼ばれる蜂の仲間は体型はずんぐりとしていて、おまけに毛深いのが多い。そのなかでもこの蜂は極端である。全身が雄では黄色の、雌では黒い毛に覆われ、腹部の先端がオレンジ色をしているだけだ。ほとんどぬいぐるみの人形のようである。
　ハナバチの仲間だから、写真のように吸蜜と花粉の収集に余念がなく、雌（写真下）の後脚には花粉玉がついている。
　マルハナバチはトマトやナスの受粉に利用されることがあるが、それは移入されたセイヨウオオマルハナバチが主体だという。ただし、野生化したセイヨウオオマルハナバチは自然環境の撹乱を起こしているという。
　写真上はサラサウツギで吸蜜する雄、下はノイバラの花に夢中のコマルハナバチである。
　（横浜都筑）
　

　ミツバチ科

　 Bombus ardens

　沖縄を除く全国