オオスカシバ

　【大透翅】蛾といえば通常は夜活動し、鱗粉が飛び散り、しかも体色も地味で目立たない、というのが相場だが、このオオスカシバはその相場を裏切っている。昼間活動し、写真のように吸蜜に花を訪れるし、色合いもちゃんと昼に活動するのに相応しく結構鮮やかだ。スカシバの名前のとおり翅の鱗粉は孵化後すぐに落ちてしまい、透明である。いかにも蛾らしいのは胴体が太いことぐらいだろうか。
　オオスカシバは三角形の細い翅を高速で動かし、空中に浮いたまま吸蜜をする。おかげで写真のように飛翔中の写真が撮れる。訪れている花はハナゾノツクバネウツギで、撮影した日にはキムネクマバチが何匹も吸蜜に訪れていた。
　

　スズメガ科オオスカシバ属

　 Cephonodes hylas

　北海道除く全国