ウツギ

　【空木】初夏に枝垂れるほどの多数の花をつける落葉低木の在来種で、畑の縁や路傍に生育し、庭木としても使われた。歌謡に詠われる『卯の花』はウツギの花のことである。以前はいくらでもあったものだと思うが、新興の住宅地ではあまり見ることはなく、横浜北部のニュータウンでも生け垣などの一部に残っているだけである。
　ウツギは長い間ユキノシタ科に含まれていたが、最新の分類体系（AGP分類）ではアジサイ科に属することになった。
　上にあまり見られないと書いたが、散策の折によく通るところにも見ることができ、本当ならとっくに気づいていしかるべきだった。気づかないのは大して興味を持たなかったからで、我ながら不明を恥じている。
　（横浜都筑）
　

　アジサイ科ウツギ属

　 Deutzia crenata

　沖縄を除く全国