ヤブガラシ

　【藪枯らし】　藪を覆って枯らしてしまうほど、旺盛に生育することから付いた名だが、別名はビンボウカズラ（貧乏葛）で、いずれにしてもずいぶんとひどい名前がつけられている。しかし、夏の強い日差しの下に咲く小さなオレンジ色の花は昆虫にとってはこの上ないご馳走で、幾種類もの蜂や小さな虫が集まっているし、何より豪勢なアゲハチョウが吸蜜に訪れている。
　写真は鴨池へ向かう遊歩道の脇の植え込みに絡みついたヤブガラシで、蜂の一種が訪れている。
　日本ではまったくの雑草扱いだが、ヘンリーヅタという名前の観葉植物がある。これはどう見てもヤブガラシと同じように見えるが、属名が異なっているのでそれほど近縁ではないのだろう。
　

　ブドウ科ヤブガラシ属

　 Cayratia japonica

　全国