マンジュシャゲ

　【曼珠沙華】　この花は別名の多い花だが、ヒガンバナがよく知られている。マンジュシャゲは本来梵語で天上の花を意味しているというが、この豪華な花はそれにふさわしい。
　田んぼや畑の縁、墓地に多く、秋に花茎が地中から伸び出し、火焔のような美しい花がつく。葉は花の終わったあと、晩秋から冬にかけて伸び、その後枯れて地上から姿を消してしまう。
　ヒガンバナは球根で増えるが、その球根には毒がある。それをすり潰して水にさらすと毒は流れて澱粉が採れ、それを飢饉の際に食料にしたという。写真左下は白花である。
　このマンジュシャゲは青い美しい花をつけるリコリスと同属だといえば、花の美しさに納得していただけるだろうか。
　

　ヒガンバナ科ヒガンバナ属

　 Lycoris radiata

　中国原産・全国