ホトケノザ

　【仏の座】　春の七草で名高いホトケノザはこれとは別種で、キク科のコオニタビラコタのことである。明るい日差しのあたる畑の縁などによく見られる。草丈は 20 cm ほどで、名前の由来となった対生する葉の上に鮮やかなピンクの花をつける。
　ひとつひとつの花は小さいが、よく見ると基部は筒状で上唇が丸く覆いかぶさり、下唇は二裂してそこに紫の斑点が散っている。花弁の特徴的なつくりに微妙な色の移り変わりがなんとも美しい。
　花期は３-６月とされているが、秋の涼しいときにもう一度見られる。
　

　シソ科オドリコソウ属

　 Lamium amplexicaule

　北海道を除く全国