ネムノキ

　【合歓木】　芭蕉の句で名高いネムノキである。艶やかな花の少なかった時代に、このピンクの花はさぞ華やかだったのだろう。梅雨の時期に扇のように開いた花の先端がピンクで、基部の白い花は印象的だ。水辺を好むらしく、芭蕉の句では象潟のほとりだし、メゾンの近くでは昔の水路と思われるところに沿って見られる。
　撮影したのは鴨池に向かう遊歩道だが、団地の保存林（３号遊水地の脇）にもある。今年も花をつけていたが、高木となってしまい、花は見上げてやっと見えるという状況だった。
　ネムノキは夜になると葉が閉じることが名前の由来であるが、夜になると葉が閉じる植物は意外と多い。オジギソウが有名だが、シロツメクサもそうだし、マメ科の植物に多い。
　

　マメ科ネムノキ属

　 Albizia julibrissin

　本州から沖縄