ナンキンハゼ

　【南京櫨】　櫨（はぜ）というのは以前、蝋を採取した樹木であるが、その後、このナンキンハゼから採取するようになった。さらに現在では蝋は原油から採るので、いずれも蝋の採取という需要はなくなったが、このナンキンハゼは街路樹としてよく用いられている。
　葉はスペード状で先端がとがり、緑色でつややかである。ポプラの葉と似ているといえばわかり易いだろうか。黄色の花は総状花序で、夏には緑の蒴果をつける。秋遅くに実は熟して裂け、白い実を見せるが、これは蝋質の仮種皮である。この頃、葉は紅葉して美しい。
　写真は荏田南で撮影した。
　

　トウダイグサ科
　ナンキンハゼ属

　 Triadica sebifera

　中国原産