キンラン

　【金欄】　ランの仲間としては比較的シンプルなつくりの花をつける。５月ごろ保存緑地の明るい林床に点々と見られる。花茎に 1.5 cm 内外の黄色というより黄金色の花を数個つける。
　ラン科の花は花弁が６枚あるように見えるがこのうち３枚は萼で、残りが花弁である。そのうちの１枚が唇弁となって、全体は左右対称形となる。唇弁には朱色の斑点を散らした隆起が線状にあって花にアクセント添えている。
　10 年ほど前に盗掘にあい、かなり減少したがけっこう繁殖力が強いらしく、その後増えたようで安心した。
　草丈は 50 cm ほどの多年草である。
　

　ラン科キンラン属

　 Cepharanthera faicata

　本州、四国、九州