アオスジアゲハ

　【青条揚羽】　アゲハチョウの撮影は難しく、その中でもアオスジアゲハは飛翔がすばやく到底撮影ができないと思っていたら、ある日ヤブガラシの花で吸蜜している姿に出合った。まさに千載一遇のチャンスだった。
　この蝶はアゲハチョウの中ではやや小ぶりで後翅の尾状突起が目立たない。地の色は黒いが、前翅と後翅にかけて太くてよく目立つ青緑色の並んだ帯状の紋が特徴である。

　

　
　アオスジアゲハは食樹である楠があるところなら、春から夏にかけて飛翔する姿が見られる。楠はこの木から樟脳が採取していたことがあり、今では神社林や街路樹に使われている。日本の南方の海辺に多い照葉樹で、それで分かるとおりアオスジアゲハは南方系のアゲハチョウである。
　　

　アゲハチョウ科

　 Graphium sarpedon

　北海道を除く全国